宇宙人って信じる?宇宙少女が語るファンタジーと現実の間

人生で初めて買った漫画は「鋼の錬金術師」でした。

ご存知の方も多いかと思いますが、タイトルの通り主人公は錬金術師の少年で、錬金術という魔法で壊れたものを直したり、敵と戦ったりするシーンが多くあります。

一見どこにでもある少年漫画なのですが、当時小学生だった私には衝撃的な作品でした。

魔法といえば『おじゃ魔女どれみ』『ハリーポッター』しか知らなかったのですが、どちらも魔法が発生する原理についてはあまり言及されていません。

 

ところが「鋼の錬金術師」では「質量保存の法則」や元素名が作中に登場し、ぼかしながらも原理を説明しています。さらに科学の図鑑に「錬金術」が載っていて、世界のどこかに漫画のような錬金術や魔法が本当にあるのではないかと9歳の私は思ってしまったんですね。

 

心理学者アトキンスンは成功率が5割のとき人間はモチベーションが高まると提唱していますが、

私はどうやら実現可能性が5割のファンタジーに惹かれるみたいです。


 

宇宙飛行士-夕焼け

Photo by:Wang Kampfer

 

私は宇宙がすきです。物理ヲタなので非科学的なものは一切信じません。

それでも決まって訊かれるタイトルの問いには、「宇宙人を信じています」と答えます。

根拠は2つ。

 

1つ目は「フェルミのパラドックス」

時は1950年。「みんなどこにいるのだろう」と物理学者フェルミはつぶやきました。

彼の言う「みんな」とは宇宙人のことで、広大な宇宙には膨大な数の恒星や惑星があり、地球のような星も無数にあるはずなのに、私たち人類は未だ宇宙人の訪問を受けたことがないという矛盾を指摘しました。

このパラドックスに対し、「宇宙人は存在するが、人類が認識できていない」「存在するが地球に到達していない」など科学者たちがさまざまな回答を寄せました。

 

2つ目は「ドレイクの方程式」

フェルミのパラドックスからおよそ10年後。天文学者ドレイクはある公式を発表します。

それは銀河系内にあり私たちとコンタクトをとれる可能性を持つ文明の数を見積もる方程式で、「1年間に銀河系内に生まれる恒星の数」「生命が知的なレベルまで進化する割合」など7つの要素を掛けて求めることができます。

所説ありますが、この方程式の答えは10とも1000万ともいわれています。

 

私はこれらを中学生のときに知り、回答をもとに場合分けをして樹形図を書き、こう思いました。

たくさんの答えのなかであえて宇宙人はいないという選択肢を選ぶと議論はそこで終わってしまう。

そんなのナンセンスすぎる!と。

 

それでも私は宇宙人に出会ったことはないし、多くの人が同じだと思います。

いまのところ宇宙人は幻想の世界の存在でしかないのですが、私は拙い根拠を盾に、彼らに出会える未来を待っています。

 

きっと世界の絶景よりも美しい景色を知っていて。

きっと私たちが持つ喜怒哀楽を超える感情を知っていて。

 

そんな彼らから聞く旅のストーリーはスターウォーズより遥かに壮大でしょう。そんな未来が訪れる可能性が0ではないところにさらに興奮します。

 

結局のところ、

私は実現可能性が5割のファンタジーにすごく惹かれるんです。

それが私が宇宙人の存在を信じる理由です。

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この記事を書いた人

井上榛香

宇宙がすきです。自然科学分野が得意でしたが、大学ではあえて苦手分野を学ぶために法学部に所属し、宇宙法を勉強中。最近は比較言語学や人工知能にも興味あり。